アメリカ景気は最悪期を脱するも、コロナ前回復までに長い道のり【20年7月振り返り】

 | 2020年08月05日 16:52

2020年7月も終わったので、この1ヶ月の動きを振り返っていきます。7月になってから企業の決算シーズンが始まり、またGDPの発表などもあったことから4-6月期の経済の様子が少しずつ明らかになる月でした。

4-6月の景気は控えめに言っても、アメリカの経済はボロボロでした。しかし、極度の低迷は既に谷を超えて4月から6月にかけて消費が回復している様子も見えてきており、今後の景気の回復を見据えた株式投資家は株を大きく売ることなかったため、比較的平穏な市場が続きました。

6月中旬から懸念していた新型コロナウイルスのアメリカでの感染拡大も少しずつ勢いが弱まってきたのも良い知らせですが、コロナ前の経済にもどるには時間がかかるようで、それまでFRBと米政府の大量のマネーの供給はまだまだ続きそうです。

既に株は割高にも見えるので一時的に調整が入る可能性もありますが、大きな流れとして世の中にあふれるマネーがあらゆる資産の価格を上昇させる動きは続きそうです。

この記事のポイント

  • 7月に発表された4-6月のアメリカGDPは過去最低の水準だった。
  • 決算を見る限り4月から6月へと日が立つにつれて消費は回復している様子も見えているが、コロナ前の水準に景気が回復するまでには時間がかかりそう。
  • 新型コロナウイルスも7月後半からアメリカでの拡大のペースは鈍化したが、依然として世界一の感染者を出している。
  • こうした状況の中で、景気を支えるために依然として多くのマネーが世の中に溢れている。7月の株の上昇は限定的だったが、国債やゴールドやビットコインまであらゆる価格上昇が見られた。

4-6月で景気の最悪期を乗り越えたアメリカ/h2

7月に発表があったアメリカのGDP4-6月は過去最低の水準でした。