マスターカード、コロナでも14四半期連続の予想超えの決算【20年4-6月期】

 | 2020年08月11日 15:26

少し前にマスターカード (NYSE:MA)の決算が発表されたので、この記事振り返っておきたいと思います。

4-6月期の業績は経済が大きく落ち込み、マスターカードの業績にも影を落としましたが、予想されたほどの業績の悪化は免れたようです。

この銘柄は本当に決算のたびに、予想を超える成績を発表して株価上昇を続けることで有名です。しかし、投資家は早くも業績は回復することをほぼ完全に株価に反映させているのか、最高値からわずかに約5%下がったところまで上昇しています。

同じ決済企業のライバルのVisaと比べても、マスターカードには割高感がみられるかなと感じます。

  • マスターカードは収益・利益ともに前年よりも大きく落ち込んだが、アナリストの事前予想は超えた。
  • 14四半期連続で予想を超える決算になり、そのたびに株価は上昇している。
  • マスターカードの月別のカード利用実績を見ると、たしかに4-6月は月が進むにつれて回復傾向にある。
  • しかし、株価は完全に業績回復を見越した価格がついてるので、割高な状態にある。

2020年4-6月決算/h2

今期のマスターカードの決算は、利益も収益も大きく減少しました。しかし、予想していたほど悪い決算ではなかったようで、アナリスト予想を超えています。

  • 一株利益:1.41ドルで、予想を0.25ドル上回る。
  • 調整後一株利益:1.36ドルで、予想を0.18ドル上回る。
  • 収益:33億ドルで、予想を0.4億ドル上回る(前年比マイナス19.5%)
単位:10億ドル 2Q20 前年比
収益 $3.3B -19%
営業利益 $1.7B -29%
純利益 $1.4B -30%
(調整後)一株利益 $1.41 -30%