ようやく投資のチャンスが訪れたIBM【2020年7-9月期決算】

 | 2020年10月20日 14:14

IBM (NYSE:IBM)は長年の業績の低迷で、割安に放置されているIT銘柄です。いつこの低迷を抜け出すかを知るために、このブログでは毎回の決算を確認しています。

毎回恒例のことですので、今期も2020年7-9月のIBMの決算の内容をまず振り返ります。

しかし、IBM株を既に保有していたり、購入を検討している投資家の最大の関心は違うところにあるはずなので、決算内容はサラッとすませて、すぐに本題の「IBMは買いか否か」に入りたいと思います。

結論は多分「買い」です。あくまでも中・長期投資家向けのアイディアですが、株価上昇までじっくり待てるならIBMは既に買って良い株になったと思います。

この記事のポイント

  • IBMの2020年7-9月期は、収益も(調整後の)一株利益もアナリストの事前の予想通りに決算となった。ただし、調整前の利益では予想を下回り、売上は3期連続で前年も下回っていたこともあり、株価は下落した。
  • 決算前の10月8日にIBMが発表した、ITインフラサービス部門を別会社として切り離すニュースに注目が集まっている。
  • 2021年に切り離した後のIBMは、クラウドやAIソフトウェアなどの成長分野の売上が大半を占めるので、2022年以降は再び成長軌道に乗る可能性が高い。

スピンオフのニュースに注目が集まっているのは、今回IBMから別会社に切り離される部門が長年業績が低迷していた部門だからです。

言い方は悪いですが、今回のスピンオフでお荷物になっている部門を切り捨てて身軽になったら、再び成長路線に戻ることができると考えています。

長年の売上減少が止まらないIBMとその理由/h2

2020年7-9月期のIBMの業績を振り返ります。

  • 一株利益:2.58ドルで、事前のアナリスト予想通りの結果。
  • 収益:$17.56Bで、アナリスト予想通りの結果(前年比-2.6%)。

結果は、アナリストの予想通りでしたが、相変わらず収益は前年比でマイナス成長が続いています。