新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないがワクチンがあれば大丈夫!? 日経平均は29年ぶりの26,000円台だが・・・ 日墓是相場-夕刊-

 | 2020年11月17日 15:34


日々是相場 -夕刊-   2020年11月17日(火)

日経平均   26,014.62 円 △ 107.69 円
≪東証一部≫
売買高    13億7,344万株
売買代金  2兆7284億8700万円
値上り銘柄数 753 銘柄
値下り銘柄数 1,347 銘柄
騰落レシオ(25日) 94.63 % ▼ 0.48 %
為替 1ドル=104.50 円

☆ 市況概況 ☆

さすがに達成感もあり、堅調ながらも上値は重い

 米国ダウ平均が大幅高となったことから、本日の日本市場も買い先行となった。ただ、寄り付きから節目とみられる26,000円を超えてきたことで達成感もあり、手仕舞い売りに押されるものも散見され冴えない展開となった。日経平均に採用されている銘柄だけが高いという感じで、TOPIXは軟調、日経平均も一時軟調となる場面もあるなど、さすがに上値の重い展開となった。

 昼の時間帯は先物の買戻しも入り堅調となった。後場に入るとTOPIXを中心に買い直される動きがみられ、再度26,000円を回復する展開となった。先高期待が強いというよりは売りあぐねているという感じで値持ちのいい展開が続き、TOPIXも堅調となった。ただ。さすがに最後は手仕舞い売りに押されるものも多くなり、26,000円を超えると売られるというような感じだったが、買戻しもあって何とか26,000円台での引けとなった。

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 小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数は大幅安、日経ジャスダック平均は軟調となった。二部株指数は一部崩れ銘柄などが高く堅調だった。先物は散発的にまとまった買いはみられるものの断続的に押し上げるような動きはなく、指数を大きく動かすような場面は少なかった。

 買われすぎから上値も重くなっているがまだまだ値持ちのいい展開となっている。買われすぎには違いないのだが、指数先行で堅調な地合いが続いている。いったん崩れると大きく調整となるのだろうが、どこでそうしたことが起きるのかが見えない状況だ。ただ、上値が重いとか、26,000円を付けたからとか、ちょっとしたことで大きな下落となるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
下ヒゲが長く「首吊り足」となった可能性がある。明日の寄り付きから安く、本日の高値を抜けないと調整となるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆
依然として強い相場が続いているが、さすがに上値も重くなりそうだ。米国株が大きく上昇した割には新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないということで上値も重くなっており、いったん上値が重いと認識されると一気に調整ということもあるだろう。

日経平均は29年ぶりの高値水準ということなので、日経平均を買っている人はほぼ全員が儲かっているということだろう。225銘柄であれば、利益が出ている人の方が多いということだ。利益が出ている人が多いということはいった利益確定売りに押されるようになれば、一気に下落となる可能性も高いと思う。

「押し目待ちに押し目無し」と言われるが、ここからは押し目ではなく、下落の始まりとなる可能性が高いのではないかと思う。市場参加者はみな買われ過ぎということを認識して買っている感じであり、いったん下落が始まると押し目だから買おうという水準はかなり下の水準ということになるのだろう。

従来のような尺度で考えれば日経平均はやはり、いったん23,000円や24,000円というところでの値固めをしてから上値を試すということなのであり、いったん23,000円台まで下落してもおかしくないということなのだろう。