日経平均は大幅安!! ワクチン開発で浮かれているうちに、足元ではパンデミック!! 日々是相場-夕刊-

 | 2020年11月18日 15:31


日々是相場 -夕刊-   2020年11月18日(水)
 
日経平均   25,728.14 円 ▼ 286.48 円
≪東証一部≫
売買高    11億8,706万株
売買代金  2兆3157億7500万円
値上り銘柄数 646 銘柄
値下り銘柄数 1,445 銘柄
騰落レシオ(25日) 91.74 % ▼ 2.89 %
為替 1ドル=104.00 円
  
☆ 市況概況 ☆
 
目先的な達成感や新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気して大幅安
 
 米国株が冴えない展開となったことや昨日日経平均が26,000円台に乗せたことからの達成感などから売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となったあとも買戻し一巡となったものから手仕舞い売りに押されて下値を試す動きとなった。それでも、指数に影響の大きな銘柄などが買い戻しから下げ渋ると若干下げ幅を縮小して前場の取引を終えた。
 
 昼の時間帯も日銀の買い期待などから下げ渋り、後場に入ると日銀の買いが入ったようで戻りかけるような場面もあった。ただ、買戻し一巡となったものが多く、上値も重くなったところで、東京都の新型コロナウイルスの感染者数が過去最大と報じられたことから売り急ぐ動きになり下げ幅拡大となった。為替も円高、債券が買われ株が売られるということでリスク回避の動きとなって大きく売られた。最後は買戻しも入り下げ幅縮小となったが大幅安となった。
 
 小型銘柄も前場は堅調なものが多かったが、後場に入ると手仕舞い売りに押されるものが目立ち、結局総じて冴えない展開となった。東証マザーズ指数は堅調だったものの、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調だった。先物はまとまった売り買いは比較的少なく、午後になってから指数を押し下げるようなまとまった売りがみられた。大きく方向づけるというよりは持ち高調整の売り買いが中心だった。
 
 さすがに買われすぎの修正がみられた。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないということで経済への影響を懸念する動きもあり売り急ぐ場面もあった。冷静に考えて新型コロナウイルスの感染拡大が続くうちは景気回復は本格的には見られないということで買われすぎ銘柄を中心に売りがかさむ場面もまだまだあると思う。
 
☆ テクニカル分析 ☆
 
日経平均
「三川」の形となった。ここから早晩26,000円を超えるということでないと下値を試す動きになるのだろう。移動平均線や基準線からの乖離も大きいので、値幅調整となるか日柄調整となるか、注目される。
 
☆ あれやこれやと一言 ☆
新型コロナウイルスの感染拡大が続くなかで高値更新となっていたが、さすがに目先的な過熱感もあり、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないということで手仕舞い売りを急ぐ動きになった。わかりきっていたことだと思うがあえて目を瞑って買い上がっていたということでもあり、いったん調整となると日柄的に長引くか、値幅が大きくなることもあるだろう。
 
29年ぶりの高値と浮かれているうちに新型コロナウイルスの感染拡大が続いていたことを忘れていたというよりも新型コロナウイルスの影響は織り込まれているもの、これ以上経済的なダメージはないと高を括っていた感もある。
 
ちょうど今年の1月や2月の状況と同じで、株高が新型コロナウイルスの影響を黙らせていたということだろう。まさにデジャビュ(既視感)ということで、意外に強い相場と思っていたものが意外にもろい相場ということなのかもしれない。
 
ここから日経平均VI(ボラティリティ・インデックス)が高まるようであれば、日柄調整ということではなく値幅調整となるのだろう。高まることがなくても25日移動平均線や基準線の上昇を待つような日柄の調整は否めないだろう。