日経平均は下げ渋りだが、安値圏での引け! TOPIXは大幅安! 日々是相場-夕刊-

 | 2020年11月30日 15:32


日々是相場 -夕刊-   2020年11月30日(月)

日経平均   26,433.62 円 ▼ 211.09 円
≪東証一部≫
売買高    24億8,779万株
売買代金  4兆7669億9200万円
値上り銘柄数 335 銘柄
値下り銘柄数 1,810 銘柄
騰落レシオ(25日) 105.51 % ▼ 0.54 %
為替 1ドル=103.84 円

☆ 市況概況 ☆
高値更新して始まるも手仕舞い売りに押される
 週末の米国市場が堅調となったことや夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が大きく買われていたことから、買い先行となった。先週の高値を大きく超えて始まったものの、寄り付きの買いが一巡となると手仕舞い売りもあって冴えない展開となった。いったん、下値を試した後は下げ渋りも見られ、日経平均は前日比プラスの引けとなった。

 昼の時間帯は上値の重さを嫌気するような手仕舞い売りも嵩んで冴えない展開となり、後場に入ると下げ渋る場面もあったが、総じてさえない展開となった。戻りの鈍さを嫌気して大きく売られる場面もあったが、半導体関連株などが下支えとなり、軟調ながらも下げ渋った。ただ、最後は手仕舞い売りも嵩んで売り直され、買戻し一巡となったものから売られて安値圏での引けとなった。TOPIXは大幅安となった。

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 小型銘柄はまちまちで幕間つなぎ的に買われるものも見られた。東証マザーズ指数は大幅高、日経ジャスダック平均は小幅安、二部株指数は軟調だった。先物はまとまった売りが散発的に見られて指数を押し下げる場面もあったが、断続的な売りにはならず、方向感を出すということでもなかった。

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなかでさすがに目先的な過熱感もあって軟調となった。ただ、買われすぎ銘柄はまだ買われているものも見られ、指数の下支えとなっており、ここから買われすぎの修正が本格的になると大きな下げとなるのだろう。新型コロナウイルスの影響が取り沙汰され始めると一気に売られる場面もあるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
大きな陰線で「包み足」となった典型的な天井の形であり、当面、本日の高値を抜けることはないと思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆
寄り付きの買いが一巡となった後は手仕舞い売りに押される展開となった。買われすぎ感が強いだけにいったん崩れると大きく売られる銘柄も多くなってくる。まだ空売りが積み上がっている銘柄は堅調なものも見られるが買われすぎには違いなく、相場の流れで押されることになるのだろう。

 買われすぎの修正が本格化するか、再度買い直され、まだまだ買われすぎ水準が続くのかということだが、さすがに新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないので、そろそろ過熱感からの修正安もあるだろう。

こうした急騰後の相場は波乱含みで、一気に下押した後一気に戻すということもあるが、その戻りが絶好の買い場なのか売り場なのかということになる。いつも述べているが、押し目と考えるよりは下落の始まりと考えておいた方がいいと思う。

もういいだろう、というところからさらに上昇する展開で、今回もここが押し目と考える向きも多いと思う。ただ、買われすぎ銘柄がさらに買われるという状況であり、ここで空売りが積み上がっていなければ、いよいよ調整となるのだろう。