予想されてはいたが・・・、それにしても日経平均は全く動かず!! 日々是相場-夕刊-

 | 2020年12月25日 15:24


日々是相場 -夕刊-   2020年12月25日(金)
 
日経平均   26,656.61 円 ▼ 11.74 円
≪東証一部≫
売買高    6億9,480万株
売買代金  1兆2547億2300万円
値上り銘柄数 1,312 銘柄
値下り銘柄数 764 銘柄
騰落レシオ(25日) 101.79 % △ 6.22 %
為替 1ドル=103.59 円
 
☆ 市況概況 ☆
 
予想はされたが全く動かず
 
 米国株も小動きだったが、本日の日本市場は買い先行となったものの昨日の終値を挟んで小動きとなった。持高調整の売り買いが中心で寄り付きから買戻しなどもあったが、特に手掛かりに乏しいなかで積極的な売り買いがみられる銘柄も少なく、指数は全く動かなかった。
 
 昼の時間帯も開店休業状態で動きは見られず、後場は一段と狭い範囲でのうごきとなった。上がるにしても、下がるにしても動かないにしてもいずれにしても極端で、ここまで指数が膠着となる相場も珍しい感じだ。指数に影響の大きな銘柄もきれいに明暗を分け、芳しくない材料で売られても買戻しなどもあって下げ渋るという感じだ。
 
 小型銘柄も動きは少なく、前場売られた銘柄もあったが、下げ渋るものも多かった。東証マザーズ指数や二部株指数は軟調、日経ジャスダック平均は堅調となった。先物は閑散としてまとまった売り買いも見られず、指数を動かすこともなかった。
 
 閑散に売り無しということで売られはしなかったが全く買い気に乏しい展開となった。買戻しは入るものの、それ以上の買いはなく週末の手仕舞い売りも買い戻しでこなしてしまうという展開で全く方向感は見られなかった。個別の材料で動くものも極端な動きとはならなかった。年内は閑散小動きという状況が続きそうだ。
 
☆ テクニカル分析 ☆
 
日経平均
引き続き方向感に乏しい展開となった。極線といわれる足が続いており、引き続き保ち合いをどちらに放れるかということだろう。
 
☆ あれやこれやと一言 ☆
予想されたとは言え、予想以上に動かない相場となった。積極的に買い上がるということもなく、売り急ぐということもなく、新型コロナウイルスの感染拡大と金融緩和や経済対策との綱引きということなのだろう。
 
景気が悪いから売られるのではなく、景気が悪いから金融緩和や経済政策に期待して買われるという状況なのだが、景気拡大政策ということではないので、バブルが生じているということだろう。
 
後は企業業績の回復、消費の回復や設備投資の回復などが見られないと割高ということで売り直されることになるのだろう。金融相場といえば聞こえがいいが、業績相場になって初めて、金融相場といえるわけで、それまではバブルとしか呼べないだろう。
 
1980年代バブルや2000年のITバブル、そして2007年の新興国バブルとまさに同じ展開となっており、皆が強きになっている今がおそらくピークといえるだろう。投資信託などの流入資金も買い一巡となり、下落に転じると一斉に流出するということになるのだから、年末年始で相場が変わるということも想定しておいても良いと思う。