Johnson & Johnsonの会社分割は同社株の上昇をもたらさなかったものの、長期的にはポジティブな展開に期待

 | 2021年12月01日 16:55

大企業による事業分割を金融市場は好感することが多い。事業分割によってそれぞれの企業の経営陣はより中核事業に注力することができ、組織としても業務・財務両面でより効率化される。

しかし、世界最大級の製薬企業であるJohnson & Johnson (NYSE:JNJ)が11月中旬にBand-AidやTylenol、J&J Baby Powderという好調なコンシューマー製品事業の分割を発表した際には、前述したような望ましい反応は怒らなかった。

11月12日に会社分割を発表した後、同社株式は3%以上低下し、135年におよぶ歴史を有する製薬大手が260社の関連会社を有する数十億ドル規模の3事業を切り離すという報道に対する、市場関係者の反応は薄いものであった。