市場のボラティリティが高い中、2022年に向けて長期投資家が注目するべきETF2選

 | 2021年12月12日 20:09

先週はボラティリティの高い市場環境となったが、投資家は2022年も金融市場は変動性が大きくなる可能性に対して警戒感が強い。経験豊富な投資家の多くは短期的な市場の大きな値動きに対する対応策は分散投資であると考えているだろう。

Fidelityでは分散 を「投資対象を広範にし、特定の投資対象への配分を小さくすること。これによってポートフォリオの変動性を低位に留めることを目指す」と定義づけている。

このため個人投資家の多くにとって、12月は2022年に向けた投資を検討するのに適したタイミングかもしれない。この記事では検討に値するETFを2つ紹介する。

1. Fidelity MSCI Real Estate Index ETF/h2
  • 現在の価格:32.97ドル

  • 52週間のレンジ:24.30ドル~33.50ドル

  • 配当利回り:2.77%

  • 運用報酬:年率0.08%

足元、米国のインフレ動向に関心が集まっている。FOMC は「完全雇用および物価安定のために、長期的にインフレ率2%を目指すのがFRBの使命である」としている。

先週金曜日、市場参加者は11月の消費者物価指数の結果に注目していた。直近、インフレ率はFRBが目標としている2%の3倍ほどになっていることから、インフレの高止まりがみられた場合にはFRBは早期の利上げに動く可能性がある。

Fidelity® MSCI Real Estate Index ETF (NYSE:FREL)は米国の不動産株に投資を行う。このパッシブ投資のETFは2015年2月に上場しており、インフレを予想する投資家はREITsを使ってインフレ・ヘッジを行おうとするかもしれない。