高インフレ・高金利の経済状況に対応する2つの高配当銘柄

 | 2021年12月16日 20:01

当初の予想よりもインフレが長続きすることに疑いの余地がなくなってきた。

 

2021年初頭、米国はインフレ率2%で今年を終えると予測されていた。今や同国のインフレ率は7%に近い水準で年を越す可能性が出てきている。この物価上昇の長期化への対応として、FRBは予想よりも早く利上げに踏み切ることを迫られている。このリスクに拍車をかけているのは、株価がすでにバブルの領域に近づいていることである。

 

こうしたリスクが高まるにつれ、株式は足元の水準を維持することが難しくなり、投資家は資金をグロース株から米国債のような安全資産に移行せざるを得なくなっている。このような不確実な経済環境下で、インフレ率よりも速いスピードで増配が期待できる高配当株に投資をすることも良いかもしれない。

 

この投資テーマを念頭に置き、投資家にとって魅力的かもしれない2つの優良銘柄を紹介する。各銘柄は、高位なキャピタル・ゲインを期待できるだけでなく、物価上昇の影響に対峙するため、毎年大幅な増配を実現している。

1. Broadcom /h2

過去2年間、半導体株への投資は投資家にとって正しい決断であったことが証明された。ノートパソコンから携帯電話、データ・センターまで、あらゆるものの需要がパンデミック時に爆発的に増加し、世界最速で最小の半導体を製造するメーカーは、旺盛な需要への対応を強いられた。