高位な利回りと低ボラティリティの両方を望むなら、検討対象として魅力的な2つのETF

 | 2021年12月23日 02:36

オプションを活用した上場投資信託(ETF)が投資家の間で人気を集めている 。このようなファンドは通常、インカム・ゲインやダウンサイド・プロテクション(ヘッジ)を目的として設計されている。言い換えれば、ほとんどのETF投資においてはキャピタル・ゲインとダウンサイド・プロテクションがトレードオフの関係にある。

分析記事ではこれまでもカバー・オプション戦略について取り上げてきた。もう一度読み直したい方は過去に出したいくつかの 記事を参照してほしい。また、オプションを利用した {{art-200591248||ファンド}についても過去に取り上げてきた。

この記事では、カバード・コール戦略を採用している2つのETFを紹介する。復習すると、カバード・コール戦略では、投資家はすでにポートフォリオに入っている資産のコール・オプションを売る。投資家は株式のロング・ポジションを持っているので、コール・オプションの買い手が権利を行使した場合には、株式を引き渡すことができる。

投資家がある資産を買い(ロング)、同時にそのポジションのコール・オプションを売る(ショート)場合、カバード・コール戦略は「バイ‐ライト」取引とも呼ばれる。

このような戦略を持つETFは、市場のボラティリティが高まる中で、利回りを追求する投資家にとって魅力的かもしれない。また、カバード・コールのETFは、市場が下落圧力を受けたときにはある程度のダウンサイド・プロテクションにもなる。ただし、このようなオプション取引に紐付いたETFは、パッシブ運用のロングETFよりも一般的に運用報酬が割高であるという点には注意が必要である。

  1. Global X S&P 500 Covered Call ETF

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  • 現在の価格:50.36ドル

  • 52週間のレンジ:45.25ドル~50.90ドル

  • 配当利回り:9.02%

  • 運用報酬:年率0.60%

Global X S&P 500® Covered Call ETF (NYSE:XYLD)は、S&P 500種指数の銘柄を購入すると同時に、同指数のカバード・コールを売る。発生したオプション・プレミアムの一部を毎月分配金として支払う。インカム・ゲインを追求する投資家にとっては魅力的な戦略だ。