2021年を無事に通過し、2022年も市場は好調さを維持する可能性があるが、リスクの高まりには注意が必要

 | 2022年01月05日 12:07

2021年の市場は、過去20年間で最大の上昇を記録したが、投資家は次に何を期待できるだろうか。

歴史を振り返ると、2022年も上昇トレンドは続くことを示唆しているが、コロナ禍、インフレ率の高止まり、金利動向、国内外の政治など、さまざまな懸念点を勘案すると、投資家はより大きなストレスを受ける可能性に注意する必要がある、

そのため、ウォール街の専門家たちは、警戒感と現実的な忍耐の必要性についてよく話しているのを耳にする。市場は良い年になるだろうが、変動性は大きいだろうとみている。とはいえ、2020年初頭にみられたコロナ禍をめぐるパニックで、1ヶ月で35%も下落したS&P 500種指数ほどではないだろう。

しかし、現時点では大きな変動性はみられていない。S&P 500種指数は取引初日に過去最高の4,796.56で取引を終えて、良好なスタートを切っている。

S&P 500種指数は2021年には4,766.18ドルと2020年から26.9%上昇し、2019年以来最高のパフォーマンスを記録、1997年の31%の上昇以来3番目に良いパフォーマンスとなった後に、このような上昇がみられたのだ。

2021年にダウ平均株価は18.8%、NASDAQ総合指数は21.4%それぞれ上昇した。

結果としてみると、2008年~2009年の金融危機以降、米国株式市場は底堅い上昇を続けている。