実物資産に着目した2つのETFで高騰するインフレに備える

 | 2022年02月07日 23:20

投資家は不動産、コモディティ、天然資源、貴金属、インフラ投資などの実物資産に注目することで、インフレによる影響を回避しようとしている。このような有形資産の価格には、当然ながら需要と供給の動向が影響するだろう。

しかしもう一つの重要な要素は、インフレ率である。本質的な価値を持つ実物資産の価格は、インフレ率が高ければ上昇する傾向にある。BlackRockの述べている 。

「不動産投資家は通常、インフレに対する自然なヘッジの恩恵を受けている。経済活動や金利動向により直接的に結びついている企業の株価はアウトパフォームしやすい。産業や素材などの景気敏感性の高いシクリカル・セクターで価格決定力を持つ企業は、堅調な収益成長を遂げる可能性があるだろう」。

したがって、実物資産を保有する上場投資信託(ETF)に分散投資することは、このような不確実な時代に長期的なポートフォリオを保護する方法となり得る。そこで今回は、さまざまな実物資産から利益を得たいと考えている読者に魅力的な2つのETFを紹介しよう。

1. Invesco Real Assets ESG ETF/h2
  • 現在の価格:14.63ドル

  • 52週間のレンジ:12.08ドル~15.78ドル

  • 配当利回り:2.02%

  • 経費率:年率0.59%

最初のETFであるInvesco Real Assets ESG ETF (NYSE:IVRA)は、実物資産を持つ北米の企業の株式に投資する。ファンド・マネージャーは、ESG(環境・社会・ガバナンス)の要素や基準にも注目している。

このETFは、2020年12月に初上場し、純資産は280万ドルとなっている。つまり、比較的新しく、小規模である。