利上げが迫る中、銀行・金融株の強さから利益を得るための2つのETF

 | 2022年02月15日 23:51

市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が近く緊急利上げを発表するのではないかと議論されている。労働省が発表した最近の消費者物価指数によると、インフレは7.5%で、過去40年間で最も高い水準となっている。その結果、セントルイス連邦準備銀行のBullard総裁は声明でlタカ派的な見解を示し、投資家を不安にさせている。

一方、世界的な地政学的リスクも、市場が直面する不確実性に拍車をかけている。年初来では、S&P 500と{NASDAQ 100の指数がそれぞれ8.1%、13.4%下落している。このように、グロース株を中心に多くの株式が下押し圧力を受けている。

しかし1月にいち早く業績発表した銀行株や金融株は、2022年に入ってからこれまでのところ、より良いパフォーマンスを示している。例えば、Dow Jones U.S. Banks Indexは、年初来(YTD)で5.5%上昇している。一方、Dow Jones U.S. Financials Indexは1.1%の下落に留まっている。

この記事では、高止まりするインフレ状況の中で安定した金融商品を求める投資家のために、2つの上場投資信託(ETF)を紹介する。ほとんどの銀行は配当を出しているため、パッシブ・インカムを求める人は、市場が悪化しても保有し続ける傾向がある。これらの銘柄は、金利の上昇が金融株の利益率の向上につながるため、FRBの動きからも恩恵を受ける可能性があるだろう。

また、最近長期投資家に魅力的な3つの金融ETFを取り上げた(こちらとこちら)の記事も参照されたい。この記事にて紹介するETFはこれらの議論に続くものだ。

1. Fidelity MSCI Financials Index ETF/h2
  • 現在の価格:56.23ドル

  • 52週のレンジ:45.65ドル~59.39ドル

  • 配当利回り:1.74%

  • 経費率:年率0.08%

Fidelity MSCI Financials Index ETF (NYSE:FNCL)は、米国の幅広い金融株にアクセスできる。当ETFは2013年10月に取引を開始した。