ロシア・ウクライナ危機が高まる中、魅力的な防衛関連企業3銘柄

 | 2022年02月24日 14:53

今週、ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部の2つの分離独立地域を承認したことで、米国(および北大西洋条約機構(NATO)の同盟国)とロシアの緊張は劇的に高まった。プーチン大統領はまた、分離主義地域にロシア軍を配備し、緊迫した状況が全面戦争に発展するのではないかという不安を煽った。

西側諸国はロシアへの制裁圧力を強めているが、米国政府は水曜日に追加制裁を導入することを示唆した。

すでにインフレ率の上昇、差し迫った利上げ、そしてグロース株の寵児たちの業績悪化に晒されている投資家に対して、ウクライナ情勢の悪化はさらに市場の動揺をもたらしている。

しかし、すべてのセクターが現状からマイナスの打撃を受けているわけではない。特に紛争が激化する可能性があることから、防衛セクターの株価をプラスに押し上げる可能性がある。

ここでは、地政学的緊張の継続から恩恵を受けると思われる有力セクター3銘柄を簡単に紹介する。

1. Raytheon Technologies/h2
  • 時価総額:1389億ドル

  • 年初来のパフォーマンス:+8.7%

Raytheon Technologies (NYSE:RTN)は、米国の大手防衛請負業者および産業企業で、兵器および軍事・商業用電子機器の製造を中核とする企業である。

この大手防衛企業は、世界最大の誘導ミサイル製造企業であり、ミサイル防衛システムの主要メーカーでもある。同社は、レーダー・ネットワークやパトリオット・ミサイルなどの弾道ミサイル迎撃ミサイルを製造している。また空対地、地対空、空対地、地対地精密誘導ミサイルを幅広く製造も手掛けている。

RTXは年初来で8.7%上昇し、火曜日の終値は93.54ドルで、2月10日につけた最近の最高値96.96ドルに遠く及ばない。現在の水準で同社の時価総額は1389億ドルに達している。