Investing.com | 2022年03月01日 22:21
過去2年間、Tesla (NASDAQ:TSLA) の押し目買い勢は、市場で最も幸せな株式投資家であった。当該期間中、同社の株価は540.96%上昇し、何度も過去最高値を更新し、市場のお気に入りの投機的超大型株の1つとなった。
欧州最大のエネルギー生産国であるロシアに課せられた非常に厳しい経済制裁がクリーン・エネルギーへの世界の移行を加速させることを投資家は考え、月曜日にテスラ株は7.48%急騰し、870.43ドルで取引を終えた。
しかし今年に入ってから、同社は時価総額の17.6%を失った。投資家がグロース株から大きく撤退したことが現在の株価低迷の一因ではあるが、テスラの下落幅は市場全体の下落幅よりもはるかに大きい。ハイテク株の比率が高いNASDAQ 100の年初来リターンは約-12.7%に留まる。
2021年10月に時価総額が1兆ドルを超えるという目覚ましい躍進を遂げた後のこの下落である。さて傍観者である投資家にとって大きな疑問は、この売りがテスラ株を買う機会を提供するのか、それとももっと深い調整の始まりなのか、ということだ。
テスラの強気筋にとって朗報なのは、同社株の現在の市場価値がアナリストのコンセンサス予想を下回るのは、おそらく何年ぶりかというくらい久しぶりであることだ。ウォール・ストリート・ジャーナル は、証券取引委員会(SEC)が、マスク氏と弟のキンバル・マスク氏による最近の株式売却がインサイダー取引規制に違反しているかどうかを調査していると報じた。
今回の調査に加え、マスク氏とSECは、マスク氏がテスラ株を1株420ドルで非公開化するための「資金を確保した」とツイートした2018年以降、法廷闘争に巻き込まれている。調査の結果、SECはマスク氏が証券詐欺を行ったと結論づけた。当時の規制当局も、両者が和解する前に、マスク氏が上場企業の取締役や役員を務めることを禁止するよう求めていた。
金利上昇の可能性やロシア・ウクライナ紛争に拍車がかかり、現在の不安定な取引状況を考えると、テスラ株が今後どのように推移するかを予測するのは困難だ。このような厳しい事業環境の中、短期的にテスラ株が再び急上昇することを期待するのは非現実的だと考えている。
しかし現在の弱気な状況は、特に同社が競合他社を明らかにリードし、堅実な成長軌道を維持している場合、長期投資家にとって良いエントリー・ポイントを提供するものかもしれない。
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