銅:「ロシアに依存しない」コモディティは、景気後退を警告する可能性

 | 2022年03月08日 23:56

ウクライナ侵攻を受けて欧米によるロシアへの経済制裁をきっかけに、ロシアが影響力を持つ、あるいは供給不足と判断されるほぼ全てのコモディティで旺盛な買いがみられ、銅は過去5日間の最高値を記録している。

実際、ロンドン金属取引所(LME)に認定された倉庫の銅の在庫はここ数日で急減し、月曜日の時点で69,825トンに達し、2005年以来LME備蓄量は最低となった。

つまり、石油、ニッケル、パラジウム、小麦が過去最高あるいは2008年の大不況以前のピークまで上昇したように、銅もまた、ロシア・ウクライナ情勢の悪化によって価格が上がっているのだ。