打ちのめされた暗号資産業界に投資するための2つのETF

 | 2022年03月15日 20:47

暗号資産にとって、2021年は極めて重要な年であった。機関投資家や個人投資家がデジタル通貨を受け入れ、ビットコインとイーサリアムを筆頭に暗号資産は過去最高値を記録した。

暗号資産に直接投資できる、米国の主要な指数で取引されている純粋な暗号資産ETFはまだないが、現在ではデジタル資産分野の成長の中心にある企業やブロックチェーン技術を開発する企業を通じて、いくつかの暗号資産にアクセスできる上場商品(ETP)が存在する。

これらのETFについては以下の通りこれまでにも取り上げたことがある。(アルファベット順)

Amplify Transformational Data Sharing ETF (NYSE:BLOK)— 年初来26.6%下落

First Trust Indxx Innovative Transaction & Process ETF (NASDAQ:LEGR)— 年初来12.9%下落

Grayscale Bitcoin Trust (BTC) (OTC:GBTC)— 年初来25.9%下落

Grayscale Ethereum Trust (ETH) (OTC:ETHE)— 年初来39.5%下落

Global X Blockchain ETF (NASDAQ:BKCH)— 年初来38.3%下落

ProShares Bitcoin Strategy ETF (NYSE:BITO)— 年初来15.8%下落

Valkyrie Bitcoin Strategy ETF (NASDAQ:BTF)— 年初来15.6%下落

VanEck Bitcoin Strategy ETF (NYSE:XBTF)— 年初来19.9%下落

このうち、GBTCとETHEは、ビットコインとイーサリアムに直接投資する投資信託である。一方、BITO、BTF、XBTFは先物ベースのETFで、ビットコイン先物契約へのアクセスを提供している。そして最後に、BLOKとLEGRは、デジタル経済分野の企業に投資する。

市場の一部の人々は、これらの暗号資産と関連ビジネスに強い関心を寄せているが、2022年は業界にとって今のところ良い年ではない。上記のリターンが示すように、これらのETPのほとんどの保有銘柄は、最近大きな下落圧力を受けている。特筆すべきは、ビットコインとイーサリアムがそれぞれ15.7%と29.8%下落したことにある。

この記事では、暗号資産の下落を利用したい逆張り投資家向けに、2つの上場投資信託(ETF)を紹介しよう。ただし、これらのテーマ型ETFは通常、経費率が高いことを潜在的な投資家は忘れてはいけない。また、暗号資産の性質を考えると、保有銘柄の価格は今後も変動性が高いだろう。

1. Bitwise Crypto Industry Innovators ETF/h2
  • 現在価格:13.78ドル

  • 52週間のレンジ:13.40ドル~35.68ドル

  • 経費率:年率0.85%

最初に紹介するBitwise Crypto Industry Innovators ETF (NYSE:BITQ)は、暗号資産市場に貢献する銘柄が含まれている。これらは一般的に、暗号採掘業者、採掘装置サプライヤー、暗号資産関連金融サービス会社である。2021年5月に取引を開始した。