暗号資産のパイオニア、コインシェアーズの成長で買収候補

 | 2022年03月22日 19:38

当記事はInvesting.comの独占記事

  • コインシェアーズは初めて尽くし

  • CEOはボラティリティを理解

  • 商品・サービスの拡充

  • 2021年、目覚しい成長を達成

  • 魅力的な買収候補

暗号資産は、まだ比較的新しい資産クラスであり、急成長中だ。過去数年間、デジタル通貨の価格は驚異的に上昇し、主流になりつつある。多くの投資家が暗号資産に足を踏み入れる中、この資産クラスのパイオニアに指針を求めている。

CoinShares (ST:CS)は、投資家と暗号資産を結ぶサービスを手掛けている。同社は、資産エコシステムへのアクセスを拡大するために、デジタル資産クラスの金融商品とサービスだけでなく、インフラを開発している。

暗号通貨は、2008年のSatoshi Nakamotoが記したBitcoinに関するホワイト・ペーパーを経て、2010年に登場した。CoinSharesは2014年に最初の投資ファンドを立ち上げて以来、この事業に携わっている。

暗号資産価格追跡サイトCoinMarketCap、暗号オンライン取引所Coinbase (NASDAQ:COIN)などの大手取引所やサービス・プロバイダーと比較すると、CoinSharesの知名度は低い。同社はスウェーデンで株式公開されており、ジャージー島と英国で事業を展開している。

コインシェアーズは初めて尽くし/h2

CoinShares社のホームページ には、個人投資家から機関投資家まで、顧客のデジタル資産ニーズに応える商品とサービスを構築してきたと書かれている。暗号資産やその他のデジタル資産が主流になるにつれ、同社は数々の商品をいち早く市場に投入してきた。

  • 初の規制対象ビットコイン・ヘッジ・ファンド

  • ビットコイン取引所における最初の商品

  • イーサリアムの暗号資産であるエーテルに投資をする初の私募ファンド

  • 初の取引所取引エーテル商品を発売

  • CoinSharesは、LitecoinおよびXRPのETPもEUの投資家における利用を実現

同社は最近、Forbes のインタビューで、こう語っている。

「あまりにも素晴らしいイノベーションが起こっている。今日、借入れと貸し付けは透明性があり、遠隔で、ブロックチェーン上で自己管理された方法で行うことができる。これはCitigroupでやるよりずっといい。これには何か意味があるのだ。BlockbusterにとってのNetflixであり、BlockbusterはまだNetflixが何をするのか分かっていないだけなのだ。」

商品・サービスの拡充/h2

CoinSharesは、デジタル資産クラスの主流化に伴い、その最先端を担ってきた。同社は、商品とサービスの拡充を続けている。例えば下記のものが挙げられる。

  • 欧州での取引可能商品の追加

  • 資本市場への電子取引、流動性、リスク管理システムの提供

  • 認定投資家向けの「アクティブ」戦略の調整

  • インデックス戦略

  • デジタル分野での私募債を含むアドバイザリー・サービスの提供

Coinbase (NASDAQ:COIN)とBinanceはデジタル通貨プラットフォームである。CoinSharesは、積極的な買収・M&A戦略により成長を続ける欧州のブティック型デジタル資産投資銀行であるといえる。

2021年、目覚しい成長を達成/h2

2021年においてCoinShareは目覚ましい成長を遂げてきた。