創業者が率いる企業に投資できるETF

 | 2022年04月05日 21:14

例えば、『Harvard Business Review』に掲載されたBain & Co.のInvestingPro を使って、いくつかの基準に基づいて創業者経営の企業をランク付けすることができる。まず時価総額に注目すると、Amazon (NASDAQ:AMZN) がトップであることが分かる。次いで、Tesla (NASDAQ:TSLA)、 Berkshire Hathaway (NYSE:BRKa)、NVIDIA (NASDAQ:NVDA)、Meta Platforms (NASDAQ:FB) など多くの企業が名を連ねている。

現在も創業者が率いる会社が最も割安な銘柄という意味では、不動産データ・グループの CoStar (NASDAQ:CSGP)、Meta Platforms; オンライン・ファッション通販の Boohoo.com (OTC:BHOOY)や Dell Technologies (NYSE:DELL) が挙げられる。

アナリストの目標株価に注目している投資家は、いくつかの銘柄が現在の価格水準から大幅に上昇する可能性があることを知り、興味を持ったことだろう。それらの創業者経営の銘柄には、臨床段階の免疫腫瘍学の Allogene Therapeutics (NASDAQ:ALLO)、バイオ医薬品のUltragenyx Pharmaceutical (NASDAQ:RARE)、クラウド通信プラットフォームのTwilio (NYSE:TWLO)、消費者金融専門の比較ショッピング・プラットフォーム Lendingtree (NASDAQ:TREE)が含まれている。

創業者が経営する企業の中でも、急成長している銘柄の株は一般的にプレミアムがつく。InvestingPro によると、不動産投資信託(REIT)の Apartment Investment and Management (NYSE:AIV)、資産運用会社の Blackstone (NYSE:BX)、 プライベート・エクイティ・グループ KKR (NYSE:KKR)、 自動車購入プラットフォーム Carvana (NYSE:CVNA)などが注目すべき高成長銘柄とされている。

また読者はこのウェブサイトをさらに研究して、株価が回復途上にある銘柄、比較的安い評価水準で取引されている銘柄、ベータ値の低い銘柄をみつけることができるだろう。

創業者経営の企業の数は多く、個々のポートフォリオの目的に合った銘柄を決めるには、かなりのデュー・デリジェンスが必要である。そこで多くの個人投資家は、ETFを購入するという選択肢もある。本日はそのようなETFを紹介しよう。

Global X Founder-Run Companies ETF

  • 現在価格:30.81ドル

  • 52週間のレンジ: 26.50ドル~38.00ドル

  • 配当利回り:0.20%

  • 経費率:年率0.45%

Global X Founder-Run Companies ETF (NYSE:BOSS)は、主に創業者のCEOが率いる米国の中型・大型企業に投資している。ファンド・マネージャーは、そのような経営者が企業に刺激を与える可能性のあるイノベーションと起業家精神の重要性を強調している。同ETFは2017年2月に取引を開始した。