バイオテクノロジー株はリスクが高すぎるか?ボラティリティを安全に回避するETF

 | 2022年04月12日 21:28

バイオテクノロジー関連銘柄は、ヘルスケア関連の治療法や製品を研究、開発、販売する企業の株のことを指し、通常、その技術は生物、生物学的システム、またはその派生物に使用する。

2021年の市場規模は例3 )。まず、時価総額別に事業をみると、大型株ではバイオファーマの重鎮であるAbbott Laboratories (NYSE:ABT)やBristol-Myers Squibb (NYSE:BMY)、がん治療薬に力を入れるSeagen (NASDAQ:SGEN)、イスラエルのTeva Pharmaceutical (NYSE:TEVA)などが挙げられる。

市場の目標株価に注目している読者は、いくつかのバイオテクノロジー銘柄が現在の株価水準から大幅に上昇する可能性があることを知りたいと思うかもしれない。例えば、アボット・ラボラトリーズ、アイルランドに拠点を置くジェネリック医薬品専門のEndo International (NASDAQ:ENDP)、がん専門の検査機関グループのNeoGenomics (NASDAQ:NEO)、がん研究会社のMacroGenics (NASDAQ:MGNX)、イスラエル拠点のTaro Pharmaceutical Industries (NYSE:TARO)が挙げられる。

このセグメントの中で最も割安な銘柄をみると、放射線治療会社のAccuray (NASDAQ:ARAY)、バイオファーマの重鎮 Biogen (NASDAQ:BIIB)、抗がん剤専門のFibroGen (NASDAQ:FGEN)、インドの後発医薬品会社Dr. Reddy’s Laboratories (NYSE:RDY)が名を連ねている。

高成長バイオテクノロジー銘柄の株価は、通常、プレミアムが付く。がん診断会社のExact Sciences (NASDAQ:EXAS)、広く支持されているバイオテクノロジー企業 Regeneron Pharmaceuticals (NASDAQ:REGN)、 生命科学グループの Repligen (NASDAQ:RGEN)、そして臨床段階のバイオ医薬品企業 Xencor (NASDAQ:XNCR)などが魅力的な銘柄といえるだろう。

最後に、パッシブ・インカム投資家は、バイオ医薬品治療開発企業のGilead Sciences (NASDAQ:GILD) が現在4.8%の配当利回りを誇り、ヒト治療薬企業のAmgen (NASDAQ:AMGN)は3.1%の高額配当利回りであることも特筆すべき点だ。

当然ながら、個々のポートフォリオの目的に合ったバイオテクノロジー株を選ぶには、かなりのデューデリジェンスが必要となる。個人投資家は、定期的に取り上げているバイオテクノロジー業界への幅広いエクスポージャーを提供する上場投資信託(ETF)への投資も検討することができるだろう。

以前取り上げたETFには下記のものがある。

  • First Trust NYSE Arca Biotechnology Index Fund (NYSE:FBT)—年初来 6.3%下落

  • SPDR S&P Biotech ETF (NYSE:XBI)—年初来22%下落

  • VanEck Biotech ETF (NASDAQ:BBH)—年初来13.6%下落

  • Virtus LifeSci Biotech Products ETF (NYSE:BBP)—年初来11.3%下落

この記事では、これまでの議論を踏まえ、バイオテクノロジー関連銘柄へのエクスポージャーを求める投資家にとって魅力的な他のETFを紹介しよう。

iShares Genomics Immunology and Healthcare ETF/h2
  • 現在価格:33.76ドル

  • 52週間のレンジ:31.03ドル~55.55ドル

  • 配当利回り:0.90%

  • 経費率:年率0.47%

iShares Genomics Immunology and Healthcare ETF (NYSE:IDNA)は、ゲノミクス、免疫学、バイオエンジニアリングの長期的成長と革新から恩恵を受けると思われるグローバル企業に投資する。これらの銘柄の多くは、重要な研究開発の中心となっている。当ETFは、2019年6月に取引を開始した。