今週の見通し:大型ハイテク企業の決算で株価反転を期待する強気筋が大勢、ドルも上昇

 | 2022年04月24日 21:32

  • 超大型ハイテク大手企業が決算発表

  • FRBが好む経済指標であるコアPCEが金曜日に発表予定

  • これまでのところ、この決算シーズンは、堅調な内容となっており、これまでと同じ水準の成長を続けているのにもかかわらず、株式市場は下落する展開となっている。マイクロソフト、アルファベット、アップルなどの大型ハイテク企業の決算が始まり、経済指標とともに市場回復の好材料となるため、投資家は今週以降、市場が反発することを期待している。

    しかし、コスト上昇と2006年以来最もタカ派的なFRBが悪材料となって、株式投資家はこの経済環境下でポジションを増やすことができないでいる。

    先週末、株式市場は大きく下落して取引を終了/h2

    金曜日を終え、S&P500は3日続落となり、4.25%のマイナス・リターンとなった。また週次ベースでみても3週連続の下落であり、6%低下した。さらに、先週の下落は2020年10月以降で最も長い期間の下落となり、ハイテク株が下げを牽引した。

    30構成銘柄のダウ工業株30種平均は、過去4週間で3.1%の値下がりとなった後、取引週の最後の2日間で3.8%の暴落となった。投資家がハイテク・グロース株からバリュー株にシフトしていることを考えると、ベンチマーク指数の中で大型株構成が多いダウは、パーセント・ベースではアウトパフォームしているものの、週次では最も長い続落を記録していることに変わりはない。

    NASDAQ 100は直近3営業日で6%下落し、50週移動平均(50WMA)は10.2%のマイナスと、レジスタンスとなっていた100WMAを割り込んだ。

    ラッセル2000は2日間で4.8%下落し、週次ベースでは3.4%の値下がりとなった。それでも、主要株価指数は足元複数週にわたって下落を続けているが、この小型株指数は先週から下落を開始した唯一の指標となった。

    しかし、ラッセル2000のテクニカル・チャートは、最も弱いようにみえる。