FRBがドル高を促進し、金は1,900ドル半ばを下回る見通し

 | 2022年04月26日 18:49

金の動向を1週間単位でみるのは、今となっては長すぎるように思える。

8日前、FRBによる利上げはインフレの代わりに米国経済を低迷させるのではないかという懸念から安全資産としての金には買いが集まり1オンス2000ドルを超える高値を付けた。

現在、金は少なくとも5月の第1週までは現在の水準よりも100ドル程度低い1900ドル半ばで推移するかもしれない。FRBが景気後退を引き起こさないと繰り返し明言したことで、金の宿敵であり利上げの主たる受益者であるドルの魅力が高まっているからである。

月曜日の取引では、米国通貨を6つの主要なライバル通貨と比較するドル・インデックスは、25ヶ月ぶりの高値となる101.745を記録した。アジアで火曜日の取引が始まると、ドル円は4取引日ぶりに下落したが、4週間にわたる上昇に深刻な後退をもたらすほどではなかった。ちなみに、4月18日に金が2,003ドルの高値をつけた直後に勢いを増したのである。