FRB決定後、大きな打撃を受けた2つのハイテクETFがより良いエントリー・ポイントに

 | 2022年05月09日 22:28

先週水曜日、米国連邦準備制度理事会(FRB)は0.50%の利上げを実施した。FRBはまた、バランス・シートも縮小させる計画だ。これらの金融引き締め策は、経済を不況に追い込むことなく、容易ではないインフレ率の急上昇を抑えるためのFRBによる動きの一端である。

利上げの発表後、市場ではボラティリティが高まった。インフレ率の高止まりに対する懸念とFRBによる今後の利上げへの期待が強まる中、週次で株式市場では大幅な下落がみられた。

このネガティブなセンチメントは、特に高成長のテクノロジー株や事業を拡大するために多額の借り入れが必要となる可能性がある不採算銘柄を直撃した。その結果、5月6日にNASDAQ総合は2020年6月11日以来最悪のパフォーマンスを記録した。

また、ハイテク株の組入が多い株価指数の終値としては、2020年11月以来の安値となった。2022年のこれまでのところ、実際、多くのハイテク銘柄が軒並み52週ぶりの安値を記録している。

一方、ロシアのウクライナ侵攻や中国のコロナウイルスによる都市封鎖など、地政学的な逆風もあり、ジェットコースターのような展開が続いている。しかしながら、このような大きな下落は多くの優良銘柄が割安な水準まで売りに出されていることに、熟練した投資家たちも気づいている。

そこでこの記事では、FRBの決定後に打撃を受けたハイテク産業に広くエクスポージャーを求める読者にとって魅力的な2つの上場投資信託(ETF)を紹介しよう。

1. ETFMG Prime Cyber Security ETF/h2
  • 現在価格:48.11ドル

  • 52週間のレンジ:47.74ドル ~ 67.92ドル

  • 配当利回り:0.38%

  • 経費率:年率0.60%

デジタル化の進展により、政府、企業、個人はサイバー・リスクにさらされている。一方、ハイテク業界の専門家は、欧米の対露経済制裁に対する報復としてロシアがサイバー・セキュリティ市場 は14%以上の複合年間成長率(CAGR)で成長する可能性があるとされている。したがって、当ETFに参加する企業の将来は明るいと考えられるだろう。