逆張り投資家のための2つの景気循環株ETF

 | 2022年05月19日 19:46

Walmart (NYSE:WMT)、Target (NYSE:TGT)や Lowe’s (NYSE:LOW)など、大手小売企業の最近の低調な決算と予測を受け、株式市場は暴落を深めている。その結果、ダウ平均株価は昨日一日の下落幅としては2020年ぶり大きな損失を記録した。

エコノミストはここ数カ月間、米国経済の後退の可能性を指摘してきた。このような環境では、景気回復に依存する景気循環株は人気を失う傾向がある。

直近の小売企業や市場全般の売りが出る以前から、トレーダーは米国の消費全般の強さに疑問を抱いていた。その結果、S&P Global マーケット・インテリジェンスによると、基本的に景気循環セクターを構成する一般消費財が4月の空売りセクターのトップとなり、 ヘルスケア や エネルギー株がそれに続いているとのことである。

しかしその一方で、4月の小売と食品売上高は3月から0.9%上昇した。この堅調な伸びは、インフレ率が続いているにもかかわらず、米国の消費が依然として強いことを示している。

マクロ経済の逆風が強まる中、多くのシクリカル(景気循環)株が低迷しているが、このような下落は、チャンスを求める逆張り投資家に長期的な買い場をもたらすものでもある。ここでは、今年後半のセンチメントの改善から恩恵を受ける可能性のある2つの景気循環株で構成される上場投資信託(ETF)を紹介しよう。

1. Invesco S&P SmallCap Consumer Discretionary ETF/h2
  • 現在価格:82.20ドル

  • 52週間のレンジ:81.79ドル~126.08ドル

  • 配当利回り:0.95%

  • 経費率:年率0.29%

一般消費財セクターには、自動車、白物家電、家具、娯楽費など、人々が余剰資金を得たときに通常購入する財・サービスが含まれている。

最初のETFは、 Invesco S&P SmallCap Consumer Discretionary ETF (NASDAQ:PSCD)である。このETFは、S&P SmallCap 600の消費者関連セグメントに属する米国企業へアクセスしている。このETFは、2010年4月に初めて上場した。