中国がコロナ規制の解除を受けて、雲行きが怪しくなった銅見通し

 | 2022年06月07日 19:30

世界最大の金属の買い手である中国は、2年ぶりの長期に渡るコロナウイルスによる都市封鎖を解除し、建設・インフラ関連を中心に各業界に明るい兆しをみせてる。

しかし、不思議なことに、中国の影響を大きく受ける卑金属の代表格である銅の価格は、上昇するどころか、再び下落している。銅にボラティリティはつきものではあるのだが。

もし北京と上海に続いて新たなコロナ規制が発生し、銅に再び弱気圧力がかかるとしたら、銅価格はより深い下げを示唆することになるのだろうか。

3月7日にニューヨークのCOMEXで取引される銅1ポンドは過去最高の5.03ドルに達したが、5月12日には4.04ドルの安値まで下落した。上海のロックダウンが長引く中、わずか2ヶ月余りの間に20%近くも下落した。

前の3週間で7%上昇したあと、火曜日のアジア取引時間でCOMEX銅は4.39ドルを付け、今週は1.7%値下がりしている。