ヘルスケアとバイオ・テクノロジーの2つのETFが今年も堅調なリターンを期待可能

 | 2022年06月09日 20:54

コロナウイルスの大流行により、ヘルスケアの重要性とバイオファーマ企業が医薬品やワクチン開発で果たす役割が浮き彫りになった。その結果、過去2年間、このセクターは驚異的な成長を遂げることとなった。

しかし世界的なコロナウイルス規制の緩和と、広範な市場の暴落により、2022年にこれらの企業の運命も完全に変わった。

例えば、 Dow Jones Health Care Indexは年初来で約9.4%下落しているが、過去12ヶ月では約3.5%のプラス・リターンを上げている。一方、NASDAQ Biotechnology Indexは年初来で20.6%以上、過去52週間で24.8%下落しており、弱気相場入りしていることになる。

これに対し、2022年に入って S&P 500は13.6%、NASDAQ 100は22.7%下落している。

しかし、このような下落は、多くの堅調な株式とそれを保有する上場投資信託(ETF)へのより良いエントリー・ポイントを提供する可能性を秘めている。そこで、年内に注目すべきETFを2つご紹介しよう。

1. Invesco S&P 500 Equal Weight Health Care ETF/h2
  • 現在価格: 280.86ドル

  • 過去52週間のレンジ:267.79ドル~322.92ドル

  • 配当利回り: 0.65%

  • 経費率: 年率0.40%

ヘルスケア株は、高いインフレ率と市場のボラティリティの環境下で、一般的に優れたディフェンシブ株である。さらにこれらの企業は、米国における人口動態の変化からさらに恩恵を受ける可能性があることを示唆している。

例えば、最新の強調 されている。

「2030年までに、米国では65歳以上の高齢者が5歳未満の幼児よりも多くなる。米国の医療システムは、多様な高齢者人口をケアする複雑さへの備えができていない。」

現在、医療費は国内総生産(GDP)の約5分の1を占めている。米国人のニーズが変化し増加する可能性があるため、ヘルスケア関連銘柄もその成長の一端を担うことが予想される。

そこで、最初のETFは、Invesco S&P 500 Equal Weight Health Care ETF (NYSE:RYH)である。当ETFは、S&P 500インデックスに含まれる大型および中型のヘルスケア企業へのエクスポージャーがある。