インフレ率の上昇に対抗する2つのインカムETF

 | 2022年06月22日 22:48

今年、株式投資家が最も懸念しているのは、間違いなく高いインフレ率への対策であった。5月には、消費者物価指数で測定される生活費が8.6%上昇し、40年ぶりの高水準となった。

その結果、FRBは 政策金利を0.75%引き上げ、1994年以来最も高い利上げ を実施した。FRBの パウエル議長も2022年中のさらなる利上げを示唆した。

一方、債券利回りの急上昇と景気後退懸念の高まりは、多くの株式にとって逆風となったが、すべてのセクターや資産クラスがインフレ時代に必ずしも苦しんでいるわけではない。

例えば、1973年から2020年の間 に、原油・天然ガス会社を含むエネルギー産業は、「71%の確率でインフレに勝ち、年平均9.0%の実質的な年間リターンを実現」している。指標では、他に不動産、生活必需品、金融、公益事業、ヘルスケア、産業、素材などのセクターがうまくいく可能性があると示唆されている。

この情報をもとに、2022年後半に注目すべきインカム・ゲイン志向のETFを2つご紹介しよう。

1. Global X S&P 500 Covered Call ETF/h2
  • 現在価格: 42.27ドル

  • 過去52週間のレンジ:41.79ドル~51.16ドル

  • 分配金利回り:11.71%

  • 経費率:年率0.60%

「カバード・コール」または「バイライト」戦略に従うETFは、特に高いボラティリティ} の中で利回りを最大化したい投資家の間で人気を博している。本コラムの常連であれば、このようなETFについて、特に単一銘柄について頻繁に取り上げていることをご存じであろう。

カバード・コールETFは、保有する資産のコール・オプションを売却し、プレミアム収入を得るものである。言い換えれば、この戦略は、潜在的な値上がり期待を即座のインカムに換えるために販売するものである。

この戦略は、横ばい相場や毎月の安定した収入を必要とする投資家にとって理想的かもしれない。下落相場では、このような戦略はポートフォリオのボラティリティを下げるのにも役立つ。

最初のETFは、Global X S&P 500 Covered Call ETF (NYSE:XYLD)で、 S&P 500 Indexの銘柄に対してカバード・コールのオーバーレイを提供している。別の言い方をすれば、インデックスに含まれる企業の株式を購入し、そのコール・オプションを販売するものだ。