今週の見通し:株式市場は方向感なく推移、債券市場も不安定でボラティリティは依然として高位

 | 2022年06月26日 21:14

  • 先週は株式市場で反発がみられたが、2022年上半期は1970年以来最悪の状況

  • トレーダー心理は、短期的な期待派と長期的な弱気派に分かれている状態

  • 今週は、投資家が楽観派と悲観派の2つに分断されるかもしれない。楽観派は、先週の各株式市場の上昇(S&P500が5%、ダウ工業株30種平均が4%、Russell 2000が7%、NASDAQが8%)を受けて、今後も市場の回復に期待するだろう。

    しかし悲観論者は、米国の主要株価指数が過去半世紀以上を遡っても、最悪の上半期となったという事実に注目し続けるだろう。SPXは2022年に入ってからほぼ18%値を下げ、ダウは同期間に13%下落した。ハイテク株の多いNASDAQ 100は年初から25.6%、小型株のラッセル2000は21.4%それぞれ低下している。

    先週の記事では、長らく低迷していた株式市場が短期的に回復する可能性があると予想した。その結果はどうなったか、そしてテクニカルは次に何を示唆するのか、この記事でみていきたい。