将来の備えとして、下落局面に仕込んでおきたい3つの安全な配当株

 | 2022年06月29日 19:52

過去10年間の低金利環境と良好なマクロ経済環境が相まってグロース株が躍進し、バリュー重視の配当株は相対的に注目度が低かった。

しかし、インフレ率が急上昇し、市場が荒れ模様になるにつれ、投資家の関心はグロース株からバリュー株へと急激に移っているように思われる。現在では、配当利回りとバリューが今年の株式の投資判断材料としての存在感を高めている。

配当株は投資家にとってより安全な投資先であるが、それは無リスクの投資という意味ではない。例えば、高い配当利回りを実現している株式は、将来の成長を予測することが難しい市場セグメントに属していることが多い。

したがって、将来に備えたポートフォリオに配当銘柄を組み入れる場合には、詳細な調査が重要となる。投資家に報いてきた確かな実績を持つ、安定した企業を選ぶことが肝要だろう。

このことを念頭に置いて、老後資金用のポートフォリオで長期保有を検討しても良い比較的安全な配当銘柄を3つ紹介する。

1. United Parcel Services/h2

ユナイテッド・パーセル・サービス(NYSE:UPS)は、最近の値下がりの後、魅力的な投資機会を提供している。グローバルに展開する物流企業である同社は、迫り来る不況が出荷ニーズと物流サービスの需要を低迷させるとの懸念を受けて、年初来16%株価は下落している。

UPS株の年間配当利回りは3.34%で、火曜日は179.92ドルで引けている。