マーケットはFOMCを待ち

 | 2014年10月23日 16:14

<Market Overview-米金利動かず>

22日の外為市場は、ドル買いの展開となった。この日発表された米消費者物価指数(9月、CPI)が市場予想を上回ったことが背景にある。しかし、米国株式市場の下落を背景に米金利が横ばい圏で推移したことで、ドル高回帰への勢いは感じられず、ドル円は107.37レベルで上値が抑えられた。一方、根強い緩和強化観測を背景にユーロは売り優勢の展開に。欧州中央銀行(ECB)サイドは、流通市場での社債の買い入れ検討報道(ロイター通信)を否定したものの、昨日の値動きは、近い将来ECBが追加緩和に追い込まれると市場は想定していることを示唆している。また、ECBの銀行ストレステスト(健全性審査)で少なくとも11行が不合格になったとの報道(スペイン通信EFE)もユーロネガティブに働いた模様。
尚、本日早朝に発表されたNZ消費者物価(7-9月期、CPI)は0.3%増と市場予想の0.5%増にとどかず、NZD売りを誘発。NZD/USDの急落を受け、ドル円は一時107.24レベルまで上昇。その後反落するも107円台を堅持したまま、本日の東京時間を迎えている。
昨日発表された米消費者物価指数(9月、CPI)は前月比0.1%増(コア指数:0.1%増)、前年同月比1.7%増と若干ながらも市場世予想を上回る内容となった。ただ、世界経済への先行き不透明感(特に欧州&中国の景気減速懸念)が拭えないこと、且つ10月に入ってから米連邦準備理事会(FRB)サイドよりハト派スタンスを示唆する発言が相次いでいることから、米金利は反応薄。このような状況の中、米金利への低下圧力を後退させる要因は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)以外見当たらないことを考えるなら、ドル相場の上値の重い状況はもうしばらく続くことを想定している。ただ、ECBによる緩和強化観測を背景にユーロのショートカバーが限定的であることを鑑みるに、ドル安トレンドが加速する可能性は低いだろう。事実、米金利が低空飛行を続ける中でもドルインデックスは84.50(10/15安値)でサポートされると、21日MAを再び上抜ける展開となっている。

< Today’s Outlook -米欧中経済指標みらみの一日>
アジア時間の焦点は中国経済指標となろう。日本時間10時45分にHSBC製造業購買担当者景気指数(10月、PMI)速報値が発表されるが、市場予想(50.2)を下回るならばリスク回避ムードが強まり、豪ドル相場にとってはネガティブに働こう。豪ドル/米ドルは0.8750レベルもしくは10月13日安値0.8652を起点としたサポートライン・0.8730レベルをトライする可能性があろう。
欧州時間は、ユーロ圏諸国の製造業&サービス部門購買担当者景気指数(10月、PMI)速報値に注目が集まろう。総じて前回よりも低下する見通しとなっているが、予想以上に下振れる内容となれば、ユーロ売り圧力が強まろう。ユーロドルは、目先のサポートポイント1.2600をトライする展開を想定したい。一方、ユーロ円は株式市場の動向次第だろう。中国&欧州経済指標が下振れることでリスク回避ムードが強まれば、株式の下落に伴い136.00をトライする可能性が高まろう。
NY時間は新規失業保険申請件数と景気先行指標総合指数(9月)にらみとなろう。ファンダメンタルズ改善を示す内容となれば、ドル円は107円台を底堅く維持しよう。上述したユーロ圏PMI指数が下振れた場合は、ユーロドルは1.35台への攻防へシフトする展開を想定したい。
逆に総じて市場予想を下回る内容となれば、ドル円は106円台への攻防へとシフトしよう。ユーロドルはECBによる緩和強化観測を背景としたユーロ売りと米金利低下によるドル売りが交錯し1.27台を挟んだレンジ相場を想定したい。

アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード

Technical analysis highlights
ドル円 
レジスタンス
107.93:21日MA(緑ライン)
107.64:基準線(赤ライン)

サポート   
106.13:10月17日安値
106.00:サポートポイント

目先、上値の焦点は引き続き一目/基準線の突破だろう。基準線を突破した場合は、21日MA(緑ライン)の攻防が更なるドル高への分岐点となろう。一方、下値は106円台の維持が焦点となろう。107.50から108.00にかけては断続的にオファーが観測されている。106.50、106.20、106.00にはそれぞれビッドが観測されている。