不発の「サウジ・ロシア会談」

 | 2016年02月17日 10:40

アナリストコメント

「サウジ・ロシア会談」が期待外れの内容(=条件付きの増産凍結案)となったことを受け原油価格は再び反落。昨日の反落は、産油国間における協調減産合意以外に供給過剰懸念を後退させることはできないことをあらためて市場に印象づけた。テクニカル面でも未だ上場反転シグナルが点灯してないことを考えるならば、引き続き原油相場の不安定化を想定したい。
外為市場では、原油安ならば米国株式の下落と米金利の低下圧力の強まりを背景に「ドル売り / 円&ユーロ買い」の展開を、原油高ならば逆の展開を想定したい。
本日のチャートポイントは以下。

USD/JPY 
レジスタンス
116.00:ネックライン
115.07:リトレースメント38.20%

サポート   
113.50:2/16安値レベル、ビッド
113.00:ビッド

114.50-115.00のゾーンが攻防分岐として浮上している。16日は日足の一目/転換線(赤ライン)及び10日MA(緑ライン)で上値がレジストされた。また、リトレースメント38.20%の存在も考えるならば、本日も上記のゾーンでレジストされる可能性があろう。
このゾーンを突破した場合、本格的なドル高/円安トレンドへ回帰するのか?と問われれば、答えは”ノー”だろう。昨日のレポートでも指摘したネックライン116.00が控えているからだ。この水準が重要な分岐点であることは、オファーが置かれ始めていることでもわかる(115.00&115.50にもオファーの観測あり)。
一方、下値のポイントは上記の通り。113円ミドルレベル及び113.00にはビッドの観測あり。112円ミドル及び112.00にも同様の観測がある。

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【ドル円日足チャート】