外国債券から見る2015年世界経済の注目ポイント

 | 2015年01月06日 19:46


 2014年もあとわずか。2014年に発行された外国債券について振り返ります。あわせて主な通貨国について2015年の経済情勢・金融政策の展望を簡単におさらいしてみます。

 まずは2014年の外国債券発行件数ランキング(通貨別)のトップ10です。(なお対象は「社債投資まとめ!」がカバーしている、主要証券で取り扱いされた外国債券です。)

 1位.ブラジルレアル(125件)
 2位.豪ドル(76件)
 3位.ニュージーランドドル(62件)
 4位.トルコリラ(57件)
 5位.日本円(48件)
 6位.アメリカドル(46件)
 7位.メキシコペソ(32件)
 8位.南アフリカランド(16件)
 9位.インドネシアルピア(9件)
 10位.インドルピー(8件)

 それでは上記のランキングをもとに、2015年に向けて注目の通貨をピックアップします。


ブラジルレアル債券:経済・財政再建の成否は?
 2014年に販売された外国債券で最も多かったのはブラジルレアル債券でした。

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 2014年のブラジルはサッカーW杯開催という歴史的イベントの裏側で、ルセフ大統領の経済政策が失敗しスタグフレーションに近い状態に追い込まれています。

 インフレ抑制に向けて中央銀行は利上げを繰り返しており、世界的な歴史的低金利の中でブラジルレアル債券の利回りは比較的高水準でした。

 全般的にはあまり好条件と言える社債は少なかったように思いますが、個人投資家には人気があったのかもしれません。

 来年は再選を果たしたルセフ大統領のもとで経済・財政再建への道筋をつけることができるのかどうか、ブラジル経済にとっては大きな試練の年になりそうです

(参考記事:「マネーの達人

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