外為市場はレンジ相場を想定、リスク要因は株式の下落

 | 2015年07月03日 11:17

【マーケットコメント】-外為市場はレンジ相場を想定、リスク要因は株式の下落

昨日の米雇用統計を受けCMEのFED Watchでは、9月利上げの可能性が12.0%へ後退。12月までのそれも雇用統計発表前の57.0%から49.0%まで低下。上述した米国マーケットやドル相場の状況も考えるならば、本日ドル買いを仕掛ける理由はない。

一方、リスクイベントである5日のギリシャ国民投票だが、緊縮策受け入れに対する世論調査の報道を見る限り、ここにきて賛否が二分している。当初は反対派優勢だったが、潮目が変わりつつある点を考えるならば、ユーロ売りを仕掛けるタイミングでもない。
また、本日は米系勢が不在であることも考えるならば、外為市場ではレンジ相場が想定される。

リスク要因はアジア・欧州株式の下落だろう。週末というタイミング、そして5日のギリシャ国民投票を意識し利益確定売り優勢となれば、円相場は円高優勢の展開(特にEUR/JPYでの円高進行)となることが想定される。

アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード

【テクニカル分析コメント】-EUR/USD、一目/雲の攻防を注視
レジスタンス
1.1250:オファー
、6月30日高値レベル
1.1226:21日MA(緑ライン)
1.1200:オファー
1.1165:一目/基準線(赤ライン)&10日MA(黄ライン)
1.1150:オファー

サポート   
1.1032:7月2日安値
1.1030-1.1000:ビッド
1.0994:一目/雲の下限
1.0965:リトレースメント76.40%

本日の焦点は、日足の一目/雲の攻防となろう。ただ、上述した通り、ドルやユーロを買うタイミングでないことから、雲の上限を突破しても反発余地は21日MAまでと想定。一方、下限を下抜けた場合は、リトレースメント76.40% で再び反発するかが注目される。

日足チャート