海外株:下落、ウクライナ情勢への懸念が再燃

 | 2014年08月14日 16:07

12日の米国株は下落。投資家は地政学的動向を注視している。エネルギー株は下落。ロンドンの北海ブレント原油の大幅安が影響した。S&P500種 株価指数 は前日比0.2%低下の1933.75。ダウ工業株30種平均は9.44ドル(0.1%)下げて16560.54ドル。S&P500種は7月24日に記録 した最高値1987.98からは最大3.9%下落した。イラクやイスラエル、ウクライナでの紛争によって世界経済の成長ペースが減速するとの懸念が背景に ある。
シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX )は0.7%下げて14.13だった。S&P500種産業別10指数 のうち7指数が下げた。この日のロンドンの北海ブレント原油は1年1カ月ぶり安値で引けた。国際エネルギー機関(IEA)は供給のだぶつきを指摘し、中東 で供給障害が起きるリスクが相殺されていると分析した。 米国はロシアに対し、人道支援という名目で軍を派遣しないよう警告したものの、ロシアからウクライナ東部に向けて支援車両が向かっている。ウクライナは現 状のままでは国際的な取り決めに従っていないことを理由に、入国を認めない方針を示した。ロシアのラブロフ外相とシュタインマイヤー独外相が救援部隊の支 援をめぐり電話会談したことがロシア外務省のウェブサイトで発表されると、株価は下げ幅を縮小した。

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