9月1日の海外株式:米国は祝日

 | 2014年09月03日 17:38


ロンドン外国為替市場でユーロは一時、対ドルでほぼ1年ぶり安値を付けた。ユーロ圏の経済パフォーマンスが米国に劣るとの兆候を受け、ユーロの需要 が後退した。ヘッジファンドなど大口投機家は先週、対ドルでのユーロのショートポジションを2012年7月以来の高水準に積み増した。ユーロ圏の8月の製 造業活動の拡大ペースは当初見積もり以上に鈍化し、欧州中央銀行(ECB)が刺激策を拡大するとの見方が強まった。円は主要通貨のすべてに対して下落。日 本銀行は今週、政策決定会合を控えている。ロシアのルーブルは最安値を更新した。
欧州株は、ストックス欧州600指数が0.3%高の 342.86と小幅に続伸。ドイツや英国など堅調な市場が多かった。英マークイット・エコノミクスが同日発表した8月のユーロ圏製造業購買担当者指数 (PMI)改定値は、50.7と前月の51.8から低下。景気刺激策拡大への期待感が相場を支えた。
東京株式相場は続伸し、主要株価指数は およそ7カ月半ぶりの高値。足元の景気がさえない欧州、日本で追加金融緩和の思惑が浮上し、為替の円安進行も好感された。過剰流動性の恩恵を受ける証券な ど金融株、不動産株が上げ、電機や輸送用機器など輸出関連株も買われた。ドル・円相場は、朝方は1ドル=104円30銭台だったが、午後は同80銭台へと 円安の動きが強まった。前日の東京株式市場の終値時点は104円18銭。日欧の追加緩和期待、米国経済の堅調に対する評価が底流にある。
天然ガス先物相場は反落。ロシアは29日、ウクライナがガス料金の未払い問題を解決しない限り、今冬に欧州へ供給されるロシア産天然ガスがウクライナに搾取される恐れがあると、欧州に警告した。

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