S&P500種は最高値-月間では2月以来の大幅高

 | 2014年09月02日 18:11


米国株相場は上昇。S&P500種株価指数は、月間ベースでは2月以降で最大の上げとなった。経済指標の改善に加え、成長押し上げに向けて金融当局 が刺激策を継続するとの観測が背景にある。S&P500種 株価指数は前日比0.3%高の2003.37と過去最高値。今月3.8%高と、8月としては2000年以来の大幅な上昇率となった。ダウ工業株30種 平均は18.88ドル(0.1%)上昇し17098.45ドル。
この日の経済指標では、8月の米消費者マインド指数が予想外に上昇。一方で 7月の個人消費支出(PCE)は6カ月ぶりにマイナスとなった。ユーロ圏では8月のインフレ率が2009年以来の低水準となり、欧州中央銀行(ECB)に 対する追加緩和圧力が強まる格好となった。9月1日の米国株市場はレーバーデーの祝日で休場となる。米商務省の発表によると、7月のPCEは前月比 0.1%減少。前月は0.4%の増加だった。ブルームバーグがエコノミスト79人を対象に実施した調査では全員が増加を予想していた。個人所得は0.2% 増と、年初来で最も小幅な伸びだった。8月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)は82.5と、前月の81.8から上昇し た。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は80だった。速報値は79.2。
欧州株式相場は上昇。指標のストックス欧州600 指数は月間ベースで5月以降で初めてプラスとなった。英食品小売りのテスコが急落した一方、製薬銘柄が上げた。英製薬会社アストラゼネカは2%上昇し、ヘ ルスケア関連銘柄の上げを主導した。同業の米ファイザーが新たな買収案の交渉を再開した可能性があるとの報道が手掛かり。一方、テスコは6.6%下落。通 期利益見通しの下方修正と減配が嫌気された。ストックス欧州600指数 は前日比0.3%高の342.00で終了。一時0.4%下げたものの、引け前30分に反発した。 欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が29日発表した8月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.3%上昇。インフレ率は7月の 0.4%から低下した。同日発表された7月のユーロ圏失業率は11.5%と、前月と同水準にとどまった。ECBのドラギ総裁はジャクソンホールでの講演 で、ユーロ圏におけるインフレ期待の低下を指摘。政策当局者らが追加刺激策に動く準備を整えていることを示唆した。

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