アジア時間金曜日の原油価格は、OPECが月次報告にて12月の生産量は大幅に減少するとの発表を行い、1%以上の上昇となった。
OPECは12月の生産量は日量75万1000バレル減の3158万バレルになるとの発表を行った。同水準は直近2年間の対前月比で最大の下落幅となる。
特にサウジアラビアは、先月に日量46万8000バレル減の1050万バレルの生産であったと独自に発表を行っている。
日本時間金曜日15時42分時点での、WTI原油先物は前日比1.4%高の1バレル=52.78ドル、ブレント原油先物は1.3%高の1バレル=61.95ドルで取引されていた。
OPECによる公式発表とは別に、oilprice.comの金曜日の報告によると、OPEC非加盟国が参加するOPECプラスの総会の翌日に、OPECは4月17日に特別総会を行う予定とのことである。
総会では原油市場の現状についてと、6月に停止が予定されている減産をを新たに行うべきかどうかが協議される。
OPECやサウジが1バレル=80ドルの目標を示唆してから、2019年の原油市場は好調なスタートであった。WTIは年初2週間で、クリスマスイブに18ヶ月間の安値を付けた42.36ドルから25%増となった。
一方で、米エネルギー情報局(EIA)が水曜日に発表した先週の米原油生産量は、前週比20万バレル増の日量1190万バレルの最高記録を更新した。木曜日に発表したレポートでは、米国の生産量は2020年までに日量1300万バレルを更新する可能性があると述べている。
EIAは水曜日に発表したレポートにおいて、米国のガソリン在庫量と石油精製品在庫の増加によって、1週間分の原油在庫量の減少を相殺すると述べている。