IEAの報告によると、今年下落していた原油価格は、OPEC主導の減産とイラン・ベネズエラに対する米国の制裁により回復の一途にある。
しかしながら、IEAは今年の原油需要は極めて不確実であると強調した。
IEAは月次報告で「昨年後半の原油生産量拡大を受け、ウィーンで新たな合意がなされ、イランとベネズエラに対する制裁は効力を増しており、これが原油価格の急騰につながっている」と述べている。
IEAは原油市場均衡の見極めにおいて、需要が「非常に重要」であると強調した。しかし、世界経済があまりに不透明であったため、予測を変更することはできなかった。
報告書では、「原油市場の今年の成長率に関し、アナリストの間でも大きく意見が割れている」とされている。
「日量140万バレルという予想は撤回しない。しかし、世界経済が発するシグナルはまちまちであり、原油価格に関して様々な見方があるのは事実である」