25日の原油価格は小幅高となっている。原油在庫が予想より大幅に増加したのにもかかわらず、原油価格は底堅く推移している。
日本時間午後3時37分時点で、米WTI原油先物価格は0.08%高の65.94ドル、ブレント原油先物価格は0.36%高の74.83ドルとなっている。
米国エネルギー情報局(EIA)の発表によって、先週の原油在庫量は市場予想より5倍増加していることが明らかとなった。
4月19日までの一週間で原油在庫は、548万バレル増となった。予想では126万バレル増であった。前週の4月12日までの一週間では、140万バレル減であった。
今週は原油価格は3%高の続伸となりそうである。米国は5月2日以降でイラン原油全面禁輸を決定したことによって上昇が支えられている。
米国務省のイラン特別代表のブライアンフック氏は24日、イランへの制裁は昨年5月に発表して以来、イランの石油収入が100ドル以上減少した見方を示した。
同氏は「制裁前…イランは年間500億ドルもの石油収入があった。制裁はすでに5月(2018年)以来100億ドル以上減少していると我々は推定している」と述べた。
サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、原油市場に対してすぐに対応するべきことはないとし、国際エネルギー期間(IEA)は原油に対し「十分な」供給量が市場にはあるとしている。