太平洋の島しょ国、豪州に温室効果ガス削減を要求

Reuters

発行済 2019年08月13日 17:52

太平洋の島しょ国、豪州に温室効果ガス削減を要求

[フナフティ(ツバル) 13日 ロイター] - 太平洋小島しょ国会議の議長を務めるツバルのソポアンガ首相は13日、オーストラリアに対し、温室効果ガスの排出量をさらに削減する必要があると主張、気候変動対策を進める島しょ国に資金を供与するだけでは不十分だとの認識を示した。

オーストラリアのモリソン首相は前日、太平洋の島しょ国の再生可能エネルギー事業や気候変動対策に5億豪ドル(3億3900万米ドル)を供与すると表明していた。

太平洋の小島しょ国は、気候変動に伴う海面上昇によって水没の危機にさらされると訴えており、オーストラリア政府が石炭産業を支援していることを批判している。

ソポアンガ首相は記者団に「いくら資金を出しても、正しいことを行わない口実にはならない。排出量を削減し、炭鉱を開鉱しないことだ」と述べた。