米がハメネイ師側近ら制裁、イラン反発 大使館占拠から40年

Reuters

発行済 2019年11月05日 06:07

米がハメネイ師側近ら制裁、イラン反発 大使館占拠から40年

[ワシントン 4日 ロイター] - 米財務省は4日、イランの最高指導者ハメネイ師の側近ら9人と同国の国軍参謀本部を制裁対象に追加すると発表した。

この日は、50人超の米国人が人質となったイランの米国大使館占拠事件から40年を迎える。

財務省は声明で、今回の制裁は「イランの最高指導者ハメネイ氏の側近で、同氏の不安定化に向けた政策を実行する非公選の当局者を標的とする」と説明した。

制裁対象となる9人にはハメネイ師の息子や首席補佐官、司法当局のトップが含まれる。

また、米国務省はこれとは別に、イランで消息を絶った米連邦捜査局(FBI)の元捜査官ロバート・レビンソン氏について、同氏の発見につながる情報提供者に懸賞金2000万ドルを支払うと発表した。

国営イラン通信(IRNA)は、イラン外務省報道官の話として、米国の新たな制裁はいじめだと非難。「この種の行動は(トランプ)現政権の無能ぶりや自暴自棄を示すものに他ならない」と述べた。