ロシア、協調減産拡大に反対 現行維持は賛同=関係筋

Reuters

発行済 2019年11月20日 01:01

ロシア、協調減産拡大に反対 現行維持は賛同=関係筋

[モスクワ 19日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国で構成するOPECプラスが実施している協調減産について、ロシアは12月の会合で減産幅の拡大には賛同しないものの、サウジアラビアを支援するために現行水準の維持には合意する公算が大きいことが18日、複数の関係筋の話で明らかになった。

OPECは12月5日にウィーンの本部で会合を開催。その後、ロシアを含む非加盟国を交えたOPECプラスの会合を開き、協調減産などについて協議する。

12月5日にはサウジ政府が国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)向けプライシングを発表する予定で、プライシング決定時の原油価格が重要な役割を果たすとみられている。

ロシアのプーチン大統領は14日、サウジはアラムコのIPOを控え、協調減産について厳しい姿勢で臨んでいると発言。サウジの立場を尊重すると述べ、12月のOPECプラス会合の方向性を示唆した格好となった。