米カルパース、運用資産の2割に気候変動リスク 初めて開示

Reuters

発行済 2019年12月11日 12:38

米カルパース、運用資産の2割に気候変動リスク 初めて開示

[サンフランシスコ 10日 ロイター] - 米カリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)は、気候変動が運用資産に及ぼす影響について初めて開示し、全体の約5分の1の資産に損失が発生する可能性があると明らかにした。

気候変動リスクに関する情報の開示は、昨年成立したカリフォルニア州法で義務付けられた。

報告書は、カルパースの3810億ドルに上る運用資産の約8%がエネルギー関連としたうえで、「政策や市場、技術に関する変更が、二酸化炭素排出量が多いエネルギー関連の長期資産の価値の減少や『座礁化』を招く可能性がある」と指摘。

これとは別に、総運用資産の約3%は輸送関連で、政府の命令や消費者の嗜好といった要因で「化石燃料依存型の輸送関連資産の価値が失われる可能性がある」とした。