原油先物は上昇、減産巡るOPECプラスの会合に期待

Reuters

発行済 2020年04月08日 10:35

更新済 2020年04月08日 13:00

[ソウル 8日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」が9日に行う減産を巡る協議に期待が高まっている。

0246GMT(日本時間午前11時46分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.75ドル(2.4%)高の1バレル=32.62ドル。7日は3.6%下落していた。米WTI原油先物 (CLc1)は1.30ドル(5.5%)高の1バレル=24.93ドル。前日は9.4%安だった。

9日の会合でサウジアラビアなどのOPEC加盟国やロシアは減産で合意する見通しだが、米国の協力が得られるかどうかが合意の鍵になるとみられる。[nL4N2BV4FZ]

ANZリサーチは調査ノートで「サウジとロシアは合意するだろうが、明確なのは米国の関与が必要なことだ」と指摘した。

米エネルギー省は7日、米国の産油量は政府の措置がなくてもすでに減少していると指摘。国内石油会社は原油安を受け操業を縮小せざるを得ないため、米国の産油量は一時的に日量200万バレル程度減少するとの見方を示した。[nL4N2BV59E]