石油各社、米政府の戦略備蓄施設を間借りへ

Reuters

発行済 2020年04月30日 16:08

[ワシントン 29日 ロイター] - 米石油大手のシェブロン (N:CVX)やエクソン・モービル (N:XOM)、アロンUSAを含む9社は、国家石油備蓄の貯蔵施設のうち2300万バレル分を借りることで合意した。米政府関係者が29日、明らかにした。

トランプ米政権は原油価格の暴落を受け、国内の石油業界を支援する意向を示している。

エネルギー省は今月2日に、戦略石油備蓄(SPR)貯蔵施設の余力分のうち3000万バレル相当を石油会社に提供する計画を公表。その後、実際に交渉の対象となっているのは2300万バレル分と明らかにしていた。

トランプ大統領は3月にブルイエット・エネルギー長官に対し、約7700万バレルの余力があるSPR貯蔵施設を「最大限まで」満たすよう指示していた。当初は約3000万バレルを追加購入する計画だったが、米議会が予算を承認したかったため、頓挫していた。

貯蔵施設のリース契約の詳細についてエネルギー省に説明を求めたが、これまでのところ回答はない。