[シンガポール 12日 ロイター] - リフィニティブのデータによると、中国の米原油輸入量は7月に過去最高に達する見通しだ。4月の価格急落時に中国の製油所が大量に購入した原油が納入されるため。
データによると、7月の輸入量は268万トンになる可能性がある。これは過去2カ月の6倍で、2018年1月に記録したこれまでの最高である200万トン強を上回る水準。
中国は3月上旬に米国からの輸入品への関税を免除し始めた。
北京を拠点とする国営石油会社の幹部は「中国の製油所にとって購入するのに絶好の時期だった。4月の価格では米原油の引き渡しコストは30ドルを下回る水準だろう」と述べた。
リフィニティブのシニアアナリスト、エマ・リー氏によると、購入した企業には、中国石油化工集団(シノペック) (SS:600028)の原油取引部門ユニペックのほか、複数の独立系製油所が含まれる。
データによると、中国の6月の原油輸入は全体で、過去最高となった5月の4800万トンから増加し、記録を更新する見通しだ。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200612T064622+0000