イラク、国内大型油田の減産拡大で石油大手と合意=関係筋

Reuters

発行済 2020年06月15日 08:35

[バスラ(イラク) 14日 ロイター] - イラクは同国南部の大型油田を操業する石油大手と6月の追加減産について合意した。油田を担当するイラク政府関係者らが14日、明らかにした。

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」による協調減産合意の順守率を高める狙いがある。

具体的には、ロシア石油大手ルクオイル (MM:LKOH)が操業する西クルナ2油田について、6月13日から生産量を追加で日量5万バレル減らし、同27万5000バレル程度にすることで同社と合意。

関係者らによると、ルクオイルは5月にイラク石油省の要請で日量7万バレルの減産を実施。4月の生産量は約39万500バレルだったという。

イラク国営石油会社バスラ・オイル・カンパニーはまた、英BP (L:BP)に対し、ルマイラ油田での生産を現在の日量140万─145万バレルから約14万バレル減らすよう要請した。

関係者らによると、米エクソンモービル (N:XOM)もまた、西クルナ1油田について、6月に生産量を追加で日量7万バレル減らし、35万バレルとすることで合意した。5月に既に5万バレルの減産を実施している。