株式市場は「強気相場」、「弱気から反転」が加速=バンカメ調査

Reuters

発行済 2020年08月19日 01:30

更新済 2020年08月19日 02:45

[ロンドン 18日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が18日に公表したファンドマネージャー対象の月次調査によると、投資家は株式相場が過去最高値を付けた2月以来「最も強気」だという。新型コロナウイルスのワクチン開発と経済活動の安定的回復への期待で景況感が上向いている。

現在の市況について「強気相場」と回答したファンドマネージャーは46%と、前月の40%から増えた。一時的な持ち高調整によって、ときに株価は下がるものの、長期的な強気相場の流れが現在の株高の基調となっている。

世界の株式相場は3月中旬に付けた安値から51%持ち直している。株価は過去最大の落ち込みを記録した後、経済活動の素早い回復に対する期待から5カ月間で24兆ドルが株式ファンドに流れ込んだ。

181人の回答者のうち2009年12月以来最多となる79%が、経済は改善するとの見通しを示した。

バンカメは「資産配分は依然として米国の成長株に偏っている」と指摘。一方、物価上昇に強い資産が値上がりしているほか、これまでテクノロジー株が多い米株に劣っていた欧州や新興国市場の株式に資金が移行している兆しがあるとも述べた。

「最も取り引きが多い」分野は4カ月連続で米国のテクノロジー株と成長株の買い持ちポジションだった。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)により働き方や学び方、買い物の仕方が一変したことでテクノロジー株と成長株は最も恩恵を受けてきた。

金の買い持ちポジションは2番目に取引が多かった。11年以来最多となる回答者の31%が金は「割高」との見方を示した。前月は金が割高と回答した人はいなかった。金は今月上旬、初めて1オンス=2000ドルを上回った。