モーリシャス当局、座礁船の船長と副船長を逮捕

Reuters

発行済 2020年08月19日 05:37

更新済 2020年08月19日 13:09

[18日 ロイター] - インド洋のモーリシャス沖で貨物船「わかしお」が座礁し、大量の重油が流出した事故で、モーリシャスの警察当局は18日、安全な航行を怠った疑いで、船長と副船長の2人を逮捕したと明らかにした。

当局者はロイターに対し、2人は裁判所に出廷後、保釈が認められず、現在も拘束されているとした上で、「座礁の5日前に設定された航路に誤りがあった。航行システムが誤りを警告したはずだが、乗組員らは無視したとみられるほか、座礁時に遭難信号(SOS)を発信しておらず、沿岸警備隊からの呼び掛けにも応じなかった」と述べた。

船主の長鋪(ながしき)汽船は逮捕を受けて声明を出し、「乗組員や家族を支援しながら今後の司法の判断を待つ」とした上で、改めて謝罪した。「流出した油の回収と、環境へのダメージの最小化に向け取り組む」とした。

乗組員らが当時、船内で誕生パーティーを開いていたとの報道に関しては、取り調べを行ったと認めたものの、誕生パーティーがいつ開かれていたかは定かでないとした。